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『 浪 人 街 』
2004年5月17日(月) 19:00〜  青山劇場
見終わったときに、一時の放心状態そして手が痛くなるほどの
拍手をせずにはおれない心境になりました。
凄い、そしてすばらしい!
こういう舞台が見たかったんだよな〜。そう思わせてくれる
少しカルチャーショックも与えてくれた舞台でした

会場は、表参道にある青山劇場。僕にとってこのクラスの会場での観劇は
2度目なんだけど、前回は期待はずれだっただけに、いうなればリベンジ。
今回も役者陣はそうそうたるメンバーなだけに(それも旬な方々ばかり)
どんなものを見せてくれるんだろうと、予備知識なしで観劇。

まずは、ストーリー。全体的に話の流れがわかりやすく
次ぎの展開をわくわくさせてくれるような作り。
プレイボーイを気取って、女なんざ〜男のために貢がせるものさ
なんてうそぶいている男が、いざ女が窮地に追い込まれたときの
行動とは・・・
まだ始まってばっかりで、ネタばれになってしまうので(ここまで書いたら
バレバレですが(笑))とにかくわかりやすい。そしてその内容、
物語にどのどん入り込んでいけました。
その証拠に、観客のリアクションが、凄かった。
笑い、凝視、拍手、そして声援。
観客と一体、そんな感覚を全員が持ったのではないでしょうか。
最後の落ちも笑えました。

そして、驚いたのがど迫力の殺陣の場面。
時間的には長かったはずだけど、それを微塵とも感じさせないんですよね。
見事な役者陣の剣さばき、火花を散らすような剣の交わり
大きな舞台をうま〜く使ってのダイナミックな演出。数百人はいたかのような
錯覚にさえ陥りました。
そして、血のりなどを使った効果的な演出の数々。
観客は息を飲んで見つめ、そして主人公XXの危ないシーンでは
思わず声援が飛んでました。
広さだけではなく、高低さも使ってダイナミックそのもの。
もう凄い!の一言。圧倒されました。

また、全体的に目をひいたのが、舞台装置そして音響。
大きな舞台ならではのセットの数々、花道、水を使った演出、光によって
その場面々を上手に表現し、
場面転換でも舞台装置の移行がスムーズに行われ、
違和感無くつぎのシーンへの切替が理解できました。
導入部分での庶民街、前半の中心となる居酒屋
夜の街、竹林、森、それぞれの雰囲気、そしてスケール感が
リアルにそして上手に表現されていてお見事!でした。

そしてなんと言っても、それぞれの役者陣の演技です。
まずは主演のおふたかた。
唐沢さんの小粋さ、カッコ良さ、松さんの美しさ、おきゃんな演技。
もう、芝居が安定しているだとか、台詞がどうこうってレベルじゃない。
貫禄ですね。うまい!これこそお見事。
台詞回しが自然だし、強弱、硬軟の切り替えがうま〜く表現されている。
そして色気も。   魅せてくれます!
つぎに伊原さん。実直、堅物な人物設定が良く表現されてましたね〜
カーテンコールでの一言も実直さが出ていて、はまり役だったのかも(笑)
そしてそして、一番凄かったのが獅童さんの存在感。
役どころのせいも多分にあるとは思うんだけど
場面々での会話、笑い、そしてたたずまい。どれも全て持ってっちゃうんだとね。
それも、最後の最後までカッコ良く。さすが歌舞伎役者って言うとこかな。
他の役者陣も言い味出してました。
居酒屋の親父、悪代官?・・・・etc
それぞれの個性に合った配役になったんじゃないかな。
そう言う意味で、演出も見事なんだよな。

これだけ書いてきたんだけど、すばらしさが表現されていない。
僕のボキャ貧をお許しください。
でも、リベンジ達成です。
というよりも、今までの舞台の印象を根底から覆してもらった
そんな感覚です。

みなさん、是非!

「STORY」 公式HPより

時はペリーの来航から10年が過ぎた文久3年春、幕末の世。舞台は疲弊しきった江戸の下町。
荒れ果てた世の中には、どこに属するでもなく、仕事を失い、
ただその日を生きるのみの侍、浪人が溢れていた。
そんな浪人の一人、荒巻源内(唐沢寿明)は、巾着切りのお新(松たか子)に
金を貢がせては酒に浸る怠惰な生活を送っていた。
一方、浪人の母衣権兵衛(伊原剛志)は密かにお新に片思い。
告白できずに、彼女が働く居酒屋に日々通っている。
権兵衛の親友、赤牛弥五右衛門(中村獅童)は酒が大好きな乱暴浪人。
そんな一筋縄ではいかない男たちで、居酒屋は毎日繁盛していた。
その頃、夜鷹が次々に殺される事件が発生。
下手人は旗本の小幡伝太夫(升毅)、七郎右衛門(鈴木一真)の兄弟。
二人は夜鷹を悪の元凶と忌み嫌い、質屋で手に入れた銘刀国広の切れ味を試さんとして
この惨殺を繰り広げていたのだ。
犯人が小幡兄弟だと嗅ぎつけたお新の後見人、藤兵衛(田山涼成)も
口封じのために殺されてしまう。
悲しみにくれたお新は源内に仇を討って欲しいと頼むが、
面倒なことにかかわりを持ちたくない源内はまったく耳を貸さない。
そして、源内との腐れ縁を断ち切って、自ら藤兵衛の仇を討とうとしたお新は、
あえなく囚われの身に。
源内は子恋の森へ向かうのか。
権兵衛のゆくえは?そして、お新の運命は・・・・・・。

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